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西村直人のACC最前線

第4回 ACCのメカニズムってどうなっているの?
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車両に取り付けられたセンサーで前方の車両を認識し、設定された車間距離を保ちながら走行を続ける。これがACCの基本的なメカニズムです。この車間距離は、決められた設定段階の中からドライバーが選ぶことができますが、ACCの設定速度が速ければ速いほど、同じ設定段階であっても車間距離は長くなります。
つまり、ここで設定する車間距離とは車間時間(※)とも言い換えることができます。

車間時間とは、何秒後に前車に追いつくのかを示す時間のこと。「車間時間2秒」としたとき、車速が遅くなると車間距離は短く、速くなると車間距離は長くなる。

ACCはこのセンサーの性能が精度に大きな影響をもたらしますが、実際の使用環境では、センサーで検知し得た情報をいかに加減速操作に活かしていくのかという自動制御の部分で大きな違いが生まれます。前走車が速度を上げたときに行われるACCのアクセル操作にもたつきを感じたり、前走車が減速した際に求められるACCのブレーキ操作に遅れを感じたりするのは、この自動制御に対する自動車メーカーの考え方に違いがあるためです。

具体例を挙げて解説します。まず、前走車が速度を上げた場合ですが、この時ACCが行う操作には大きく分けて2種類の自動制御の方法が存在します。1つ目が、前走車の速度上昇とほぼ同時にACCによる加速が行われる方法。この制御方法だと、通常ドライバーが行うアクセル操作に近いため、もたつきを感じることが少なく、ドライバーは自らアクセルを踏み足す必要性をほとんど感じないでしょう。しかし、前述のように速度の上昇に伴い、車間距離を広く保つ必要性があるため、ACCによる加速中に前走車が減速した場合、ACCによって今度は強めの減速操作が行われ、ギクシャク感が出てしまいます。

もう一つは、前走車の速度が上昇した分の車間距離をまず確保してから、ACCによる加速操作が行われる方法です。この場合、車間距離が保たれてからACCの加速操作が行われるため、ドライバーは若干のタイムラグを感じます。このタイムラグは前走車の加速する勢いによって変わってくるものの、ドライバー自身がアクセルを踏み足したくなるかもしれません。しかし、速度上昇分に応じた適切な車間距離が最初に確保されるため、たとえACCの加速中に前走車が減速したとしても、ACCによる減速操作は滑らかです。

もっとも、前走車が急加速や急ブレーキを掛けた場合には上記2種類の自動制御方法であっても、そのすべてに対応できません。それはACCの自動制御による減速度(ブレーキ制御)や加速度(アクセル制御)には、国土交通省によって上限値が定められているからです。また、センサーからの情報をアクセルやブレーキ操作に反映させる反応速度についても、使用している部品や制御の方法によって違いが生じます。このようにACCとはいっても過信せず、ドライバーは監視役としていつでもアクセルやブレーキ操作を行えるよう意識して運転することが大切です。

ACCのメカニズムってどうなっているの?:センサー(ミリ波レーダーと複眼光学式カメラセンサーなど)の認識範囲を可視化したもの

画像はセンサー(ミリ波レーダーと複眼光学式カメラセンサーなど)の認識範囲を可視化したもの

公開日 2014年10月27日

西村 直人氏(交通コメンテーター)

西村 直人【交通コメンテーター】

特別編「CACCを試してみた」

1972年東京都生まれ。クルマとバイク、ふたつの社会の架け橋となることを目指す。得意分野はパーソナルモビリティだが、WRカーやF1、2輪界のF1であるMotoGPマシンの試乗もこなす。近年では大型のトラック&バス、トレーラーの公道試乗も行うほか、HVのバス&電車など、物流や環境に関する取材も多数担当。2007年度東京都交通局バスモニター。「JAF Mate」誌では、本誌初の二輪連載企画を4年間担当。大型第二種免許/けん引免許/大型二輪免許、2級小型船舶免許所有。

  • 日本自動車ジャーナリスト協会(A.J.A.J)理事(ITS分科会リーダー)
  • (財)全日本交通安全協会 東京二輪車安全運転推進委員会 指導員
  • (協)日本イラストレーション(JILLA)協会 監事
  • 日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(2010年度から)

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