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西村直人のACC最前線

第31回 横方向の接触を防ぐ「衝突被害軽減ブレーキ」があるの?
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現在、市販車両に導入されている「衝突被害軽減ブレーキ」が使用しているセンサーには、「ミリ波レーダー」、「赤外線レーザー」、「単眼及び複眼光学式カメラ」があり、これらを単独、または複数を組み合わせて機能させていますが、このうちミリ波レーダーと複眼光学式カメラはACCのセンサーとしても活用しています(第15回)。

衝突被害軽減ブレーキは、前方の車両や障害物に対して自車が急激に接近し衝突が避けられない場合に、自律自動ブレーキによって自車速度を低減し、衝突を回避、または衝突時の被害を軽減する次世代安全技術です。自律自動ブレーキが働く前には、ドライバーに対して警報ブザーやディスプレイ表示、もくしは第23回で紹介した体感警報を用いて、一瞬でも早くドライバーにブレーキ操作を促します。

このように各種警報を用いて自車前方の衝突回避をドライバーに促す衝突被害軽減ブレーキの考え方は、予防安全性能アセスメント(http://www.nasva.go.jp/mamoru/active_safety_search/about_active_safety.html)の結果からもわかるように、その有用性が認知されはじめており、また、次世代安全技術の派生として自車の横方向に対する接触回避技術も実用化されています。

そのひとつが「リヤビークルモニタリングシステム」(正式名称:後側方接近車両注意喚起装置)です。これは車両後部の左右にACCで使用しているミリ波レーダー※(50m程度までの測距能力がある専用の周波数帯)を内蔵して死角になりやすい自車後側方の車両を検知し、車両がいる場合にはドアミラー本体やドアミラーの鏡面部分などにあるインジケーターを黄色に点灯させるなどして、その存在を知らせてくれるドライビングサポートシステムです。

さらに、インジケーターが点灯している時にドライバーがそれに気付かずウインカーを操作して車線変更を行った場合には、インジケーターを点滅(赤色に変化させ点滅する場合もあります)させると同時に、警報ブザーで車線変更を中断させようと試みます。それでもなお車線変更が継続された場合には、ステアリングに振動を与えたり、車線変更を抑制するようにステアリングに弱い力を発生させたりする車種もあります。

最新の車種には、リヤビークルモニタリングシステムの進化版として、進路変更を行おうとしている反対側の前後ブレーキに弱いブレーキをかけて接触の抑制を試みる技術も搭載されています。しかしながら、ここでのブレーキはドライバーに回避操作を促すことが目的であるため、たとえば衝突被害軽減ブレーキのような強いブレーキはかかりません。したがって、ブレーキ制御が介入した場合であっても、ドライバー自身の運転操作で車線変更を中断する必要があります。

ミリ波レーダーの代わりにバックモニターカメラで死角車両を検知する車種もあります。

横方向の接触を防ぐ「衝突被害軽減ブレーキ」があるの?

自車側方の死角部分に車両がいる状態です。かろうじてドアミラーの右側に小さく車両が映っていることが確認できます。赤丸で囲んだ三角マーク(黄色インジケーター)は、センサーが死角部分にあたる車両を認識していることを示しています。車種によりマークの形が異なる場合や、インジケーターが車内のドアミラー付け根部分に設置されている場合もあります。

公開日 2015年12月14日

西村 直人氏(交通コメンテーター)

西村 直人【交通コメンテーター】

特別編「CACCを試してみた」

1972年東京都生まれ。クルマとバイク、ふたつの社会の架け橋となることを目指す。得意分野はパーソナルモビリティだが、WRカーやF1、2輪界のF1であるMotoGPマシンの試乗もこなす。近年では大型のトラック&バス、トレーラーの公道試乗も行うほか、HVのバス&電車など、物流や環境に関する取材も多数担当。2007年度東京都交通局バスモニター。「JAF Mate」誌では、本誌初の二輪連載企画を4年間担当。大型第二種免許/けん引免許/大型二輪免許、2級小型船舶免許所有。

  • 日本自動車ジャーナリスト協会(A.J.A.J)理事(ITS分科会リーダー)
  • (財)全日本交通安全協会 東京二輪車安全運転推進委員会 指導員
  • (協)日本イラストレーション(JILLA)協会 監事
  • 日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(2010年度から)

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