選ぼう使おうACC-くるま社会の未来を変えるスーパーアイテム。あなたのコメントがクルマの未来を変えるかも!

HOME >  第3回 日本でも認知度が高まってきたACC -西村直人のACC最前線

西村直人のACC最前線

第3回 日本でも認知度が高まってきたACC
0

国交省が定めたASV(先進安全自動車)の一つとしてのACC、つまりブレーキ制御まで行うタイプのACCが国内に導入され、10年が経過しました。2004年当時のACCのなかには、メインスイッチを押してからシステムが起動するまでに10秒以上の時間を必要とするものもありました。その間、センサーは前走車をしっかり認識できるかどうかシステムチェックを行い、それが確認できた時点ではじめて車速の設定が可能になったのです。

また、ワイパーの作動速度をある段階以上に早く動かすと、「天候のさらなる悪化」と判断され、システムが一時的にオフとなる機能も盛り込まれていました。このオフ機能は、当時主流であった「レーザーレーダーセンサー」だけでなく、天候に左右されにくいとされていた最先端の「ミリ波レーダーセンサー」の装着車にも盛り込まれていましたが、いずれの場合もセンサー精度に問題があったわけではなく、ACC導入当初ということもあり、ドライバーのシステムに対する過信を防ぐために採られた二重、三重の安全策だったのです。

車速0m/hまで機能するACCの登場で、日本においてACCはその知名度を一気に上げていきます。従来型のACCが約40~100km/hを作動速度範囲(これを高速用ACCと言います)としていたのに対して、新型のACCには40km/h以下での低速域でも作動する機能が追加されたため、渋滞時におけるドライバーの疲労軽減効果が望めるという期待が大きく寄せられたのです。この機能は「低速用ACC」と呼ばれ世界中の自動車メーカーからも注目されました。

この「低速用ACC」ですが、実は自動車メーカーによって「0~30km/h」、「0~40km/h」と「低速」の解釈に違いが見られました。また、一部の車両にはカーナビゲーションと連動し、自車が高速道路上などにいることが確認された時だけACCの作動を許可するという制限を設けたものや、ACCのメインスイッチとは別のボタンをドライバーが押すことで「低速用ACC」が機能するものがありました。これらはいずれも、狙いはドライバーの過信を防ぐことにあったのです。

平成25年の日本におけるACC普及率を見てみると、乗用車で約8.8%(373,345台)、大型車で約18.3%(20,922台)と、この統計方法が採用された平成18年との比較では、乗用車では約6倍、もともとASV装備の普及率が高い大型車でも約2倍にまで普及率が伸びています。※1 しかも、この普及率はその年における国内向けの生産台数が分母であることから、実際にはACCを装着した輸入車の数値も加わるため、国内を走っているACC装着車はこれよりも確実に多いことが予想されます。

※1 数値はいずれも国土交通省「ASV技術普及状況調査」より抜粋

日本でも認知度が高まってきたACC

2004年に発売されたACC装着車の低速クルーズスイッチ。ACCのメインスイッチとともに、この「低速クルーズ」ボタンを押すことで、0~30km/hの低速域においてもACCが機能しました。ただし、当時のACC装着車に停止状態を保持する機能はなく、停止後にはドライバーがブレーキを踏む必要がありました。

公開日 2014年10月10日

西村 直人氏(交通コメンテーター)

西村 直人【交通コメンテーター】

特別編「CACCを試してみた」

1972年東京都生まれ。クルマとバイク、ふたつの社会の架け橋となることを目指す。得意分野はパーソナルモビリティだが、WRカーやF1、2輪界のF1であるMotoGPマシンの試乗もこなす。近年では大型のトラック&バス、トレーラーの公道試乗も行うほか、HVのバス&電車など、物流や環境に関する取材も多数担当。2007年度東京都交通局バスモニター。「JAF Mate」誌では、本誌初の二輪連載企画を4年間担当。大型第二種免許/けん引免許/大型二輪免許、2級小型船舶免許所有。

  • 日本自動車ジャーナリスト協会(A.J.A.J)理事(ITS分科会リーダー)
  • (財)全日本交通安全協会 東京二輪車安全運転推進委員会 指導員
  • (協)日本イラストレーション(JILLA)協会 監事
  • 日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(2010年度から)

ACCを知ってる人も 知らなかった人も

記事を読んだら感想を聞かせてね!

投稿されたコメントはありません。

連載バックナンバー

コメント投稿

お読みになった感想、ご意見や今後のACCの発展に期待することなど、200文字以内でご記入ください。
ご利用についてはコメント投稿についてをご覧ください。

投稿はページ下の「新着コメント」欄に表示されます。

コメント投稿について

「選ぼう使おうACC」サイト(以下、本サイト)をご利用いただきありがとうございます。
本サイトで送信いただく情報の取り扱いについては下記の利用規約のとおりです。

【利用規約】

事務局連絡窓口:info@jaf-acc.jp

閉じる

コメント投稿

コメントを投稿します。よろしいですか?