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西村直人のACC最前線

第22回 警報ブザーが鳴ったら何をすればいいの?
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「ACC」を利用した前走車に対する追従走行では、前走車の急減速によって車間距離が狭まり、ACCのシステムに許されているブレーキ制御だけでは前走車に近づき過ぎてしまう場合(第4回)があり、警報ブザーが発せられます。この警報ブザーは前走車に対する異常接近時以外にも、自車の前に割り込みされた場合にも発せられることがあります。

ACCとセンサーを同じくする「衝突被害軽減ブレーキ」の場合はどうでしょうか? 多くの衝突被害軽減ブレーキシステムでは、第一段階として前走車や障害物との衝突の可能性が高まると警報ブザーでドライバーに回避行動を促します。しかし、その警報ブザーが報知したにもかかわらずドライバーが回避行動をとらない場合は、第二段階として警報ブザーとともにディスプレイ表示で危険が迫っていることをドライバーに知らせ、一段上の緊急回避行動を促します。

いずれにせよ、警報ブザーが鳴った際にドライバーがとるべき行動はひとつ。すぐさまブレーキ操作を行ない、安全な車間距離を空けるなどの回避行動をとることです。それと同時に理解しておきたいことは、衝突被害軽減ブレーキによる自律自動ブレーキは、衝突が避けられない最終段階で初めて機能するサポート技術のひとつであるということです。

このように、ACCや衝突被害軽減ブレーキなどのADAS(Advanced Driver Assistance Systems)装着車では、危険な状態に近づいていくことをドライバーに知らせる警報ブザーの重要性が高まっていますが、この警報ブザーは車両に装着されたセンサーによって危険と判断された場合にのみ報知します。しかしながら、警報ブザーはドライバーの状態には関係なく危険の度合いに応じて報知するため、場合によっては警報ブザーを聞き逃してしまったり、耳にしたけれどもすぐに反応できず、ブレーキ操作が遅れてしまうことも考えられます。

そこである自動車メーカーでは、運転中のドライバー視線に注目しました。これは、ドライバーの瞼の位置をメーター内に設けた専用カメラによって常にモニタリングするシステムで、目を閉じている時間が一定以上となった場合には、衝突被害軽減ブレーキの警報ブザーとディスプレイ表示が通常よりも早め(最大約1秒)に報知し、同時に緩いブレーキを掛けることでドライバーに素早い回避行動を促します。

しかし、残念ながら警報ブザーにも限界があります。自車のセンサーが正しく認識していることが大前提となるため、悪天候などの影響を受けやすいという弱点があるからです。また、車両には複数の警報ブザーが搭載されていますが、いわゆる警報ブザーの重なり合いを避けるため、一部の警報ブザーの音色を換えることで緊急性の高い警報ブザーを際立たせることができる車種も増えてきました。こうしたことからADAS装着車に乗る際は、取扱説明書で要領を確認しておくことが大切です。

警報ブザーが鳴ったら何をすればいいの?

メーター内に設けられた専用カメラ(中央のピンク色に光る2つの灯り)でとらえたドライバーの様子。瞼だけでなく鼻を認識することで顔の中心位置を判断し、ドライバーが正面を向いていないと判断した場合にも警報ブザーなどのタイミングを早期化させる。この専用カメラはドライバーがサングラスを装着していても正しく機能する。

公開日 2015年07月31日

西村 直人氏(交通コメンテーター)

西村 直人【交通コメンテーター】

特別編「CACCを試してみた」

1972年東京都生まれ。クルマとバイク、ふたつの社会の架け橋となることを目指す。得意分野はパーソナルモビリティだが、WRカーやF1、2輪界のF1であるMotoGPマシンの試乗もこなす。近年では大型のトラック&バス、トレーラーの公道試乗も行うほか、HVのバス&電車など、物流や環境に関する取材も多数担当。2007年度東京都交通局バスモニター。「JAF Mate」誌では、本誌初の二輪連載企画を4年間担当。大型第二種免許/けん引免許/大型二輪免許、2級小型船舶免許所有。

  • 日本自動車ジャーナリスト協会(A.J.A.J)理事(ITS分科会リーダー)
  • (財)全日本交通安全協会 東京二輪車安全運転推進委員会 指導員
  • (協)日本イラストレーション(JILLA)協会 監事
  • 日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(2010年度から)

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