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HOME >  第28回 読者のACCの疑問に回答<Vol.04> -西村直人の「これからの自動運転、みんなの技術」

西村直人の「これからの自動運転、みんなの技術」

目前に迫る「自動運転」の時代。わが国の政府も2020年までの実用化を掲げています。
ハンドル操作が不要になる? 前方車両の追い越しまで車が自動でやってくれる?
いやいや、実は「自動運転」ってそれだけじゃありません。
自動運転の開発によって培われた技術は、さまざまな分野への転用が期待されています。
自動運転の技術と、その自動運転が変革していく社会を、最新情報を織り交ぜながら、
このコラムでは解説していきます。

本コラムページには、読者からACCに関する多数のコメントが寄せられています。その中のこれはというコメントをテーマにとりあげ、当ACCサイトの執筆/監修を行う西村直人が編集担当に解説する形で話が進みます。

読者のACCの疑問に回答「こんな場合は、ACCを切るのですね」(イメージ)
編集担当

西村さん、今月もたくさんの投稿を頂きました。このQ&A企画のスタート前後で、本コラムをお読み頂いている方の数は2割増、閲覧数も上々になっているんです。

西村さん

著者としては素直にとてもうれしい結果です。閲覧頂いている皆さんには感謝申し上げます。でも、それだけACCをはじめとした先進安全技術が注目されていることと同時に、皆さんもご自身のこととして将来の自律自動運転をお考えになられているという現れなのではないでしょうか。

編集担当

そうですね! 更新の頻度を隔週としてこれまで約4年間継続してきたことで、読者の皆さんに定着してきたのかな、とも考えています。なんだか、一回見逃すとソワソワ落ち着かなくなってくる不思議な魅力があるのかもしれませんね!

西村さん

これからもACCに端を発した自律自動運転について各国の最新情報をしっかりお伝えしてまいります。

編集担当

はい、それじゃ、早速ご紹介しますね。

こんな場合は、ACCを切るのですね。

「ACCは便利ですが先日気がついた事をお伝えします。 高速本線で設定速度より遅い先行車を追走、先行車がPAへ入って本線上の前方が空いたため、自車は設定速度まで加速しました。しかし、その加速中にPAからの合流地点があり合流してくる車があったのですがACCは構わず加速! これは合流する側にとってはちょっと怖いなぁと思いました。マナーとして合流してくる車を見かけたら不要な加速は控えます。ACCを切る場合ですね。こういう注意も啓発してもらいたいです。」

(花梨さん 40代女性/茨城県)
編集担当

こういう投稿が増えてくると、「ああ、ACC、みんな使い始めてくれてるんだなー」って思いますよね~。

西村さん

おいおい、そんなのんきなこと言ってないで! 今回のご指摘ですが、花梨さんがおっしゃるように、このような場面ではACCは設定速度まで加速を行います。PAからの合流車両は花梨さんのクルマからみて左斜め前から本線へと合流してくるため、花梨さんの車載センサーではとらえることが難しい状況にあるからです。

そもそもACCのセンサーは車両の中心位置に搭載(一部の車種はセンサーが左右どちらかに寄って搭載)されています。また、このセンサーは左右へと扇状に認識範囲が設定されているため、今回のように大きく左斜めから合流してくる車両を認識するまでに時間がかかる場合があります。また、センサーの性能によっては自車の斜めから並走し寄ってくる車両を認識できない場合もあります。よって、こうして予め合流がわかっている場合は花梨さんご指摘のとおり、ACCを一時的に解除するなどして合流車両との間合いを計りながら走行すると良いでしょう。ACC走行を再開する場合は、【ACC再開ボタン】(リジュームボタンとも呼ばれます)を押すことで、これまで設定していた速度でのACC走行が自動的に復帰します。

また、少し上級者向けのテクニックですが、合流が認められた場合にはドライバーがACCの車間時間設定を最長になるように調整しつつ、設定速度を20km/hほど落とすことで、多くの合流車両をスムースに自車前に受け入れることが可能です。これは、ちょうどドライバー自身が合流車両を認識してアクセルペダルを戻して減速する状況と似ているため、周囲の交通に与える影響も最小限に留めることが可能です。花梨さん、安全に試せる機会がありましたら是非一度、トライしてみてください!

読者のACCの疑問に回答「こんな場合は、ACCを切るのですね」(イメージ)
変化するACC。次のブレイクスルーには何が出る?
編集担当

我々は、このwebサイトを2014年に立ち上げ、そのときの普及率(20%未満)を元に、使用を推奨する状況と、そうでない状況を明示しましたが、あの時代と比べて、今ではなにか補足したりすべきことは増えていたりするんでしょうか?

西村さん

普及率の向上とともに、多くの方々にACCをご利用頂いていることと思います。しかしながら、車種やセンサーの種類によってはACCの他車認識性能に違いがあったり、さらにはシステムによるアクセル制御やブレーキ制御のタイミングが異なったりする場合が見受けられます。もっともACCによる加速や減速の強さ(最大値)については規定があり、搭載時期が同じであれば統一されているものの、その最大値に至るまでの特性、つまり加速度や減速度の出し方については各車で違いがあることから、乗り換えや買い替えを行った際には注意が必要です。また車間時間設定についても各車で違いがありますが、これについては車載の取り扱い説明書に明記されている場合が多いので事前に確認頂くと良いでしょう!

編集担当

おお、なるほどですね。日産のプロパイロットのような、さらに進んだACCも出てきていますね。

西村さん

2016年9月にこのサイトでもご紹介したプロパイロット(これからの自動運転、みんなの技術 第11回)は、ACCと60km/h以下でも働く車線中央維持機能の組み合わせです。また、2017年6月にはスバルから「アイサイト・ツーリングアシスト」が登場しています。従来のACC機能に、前車の追従性能を強化したステアリング操舵のアシスト機能を組み合わせることで渋滞時の運転疲労度軽減に効果を発揮することが期待されています。

編集担当

次のブレイクスルー(新しい技術の市販化)は、何が、どんな形で実現しそうなのでしょうか??

西村さん

今後は、ACC機能とステアリング操舵のアシスト機能がさらに高度化することが予想されます。たとえば、車載センサーの光学式カメラで道路上の速度規制標識の速度を読み取り、自動的に制限速度を上限としたACC走行を行ったり、衝突被害軽減ブレーキとの連携を強化したりします。また、たとえば自車横方向の車両が車線をまたいで自車と接触しそうになった場合は、ACC走行中でも速度を落として接触回避を試みるなど危険な状態を遠ざけるACCへと進化していくでしょうね。

いかがでしたか? 読者の皆さんから寄せられたコメントにお答えしていく中で、ACCってどんな技術なのかがより明確になってくればと思っています。
次回もお楽しみに!

公開日 2017年10月16日

西村 直人氏(交通コメンテーター)

西村 直人【交通コメンテーター】

特別編「CACCを試してみた」

1972年東京都生まれ。クルマとバイク、ふたつの社会の架け橋となることを目指す。得意分野はパーソナルモビリティだが、WRカーやF1、2輪界のF1であるMotoGPマシンの試乗もこなす。近年では大型のトラック&バス、トレーラーの公道試乗も行うほか、HVのバス&電車など、物流や環境に関する取材も多数担当。2007年度東京都交通局バスモニター。「JAF Mate」誌では、本誌初の二輪連載企画を4年間担当。大型第二種免許/けん引免許/大型二輪免許、2級小型船舶免許所有。

  • 日本自動車ジャーナリスト協会(A.J.A.J)理事(ITS分科会リーダー)
  • (財)全日本交通安全協会 東京二輪車安全運転推進委員会 指導員
  • (協)日本イラストレーション(JILLA)協会 監事
  • 日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(2010年度から)
西村直人のACC最前線

過去の連載はこちら

日々進歩していくACC。ACCの歴史から技術の未来まで、じっくり解説します。 連載期間:2014年9月~2016年3月

自動運転について知ってる人も 知らなかった人も

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