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西村直人の「これからの自動運転、みんなの技術」

目前に迫る「自動運転」の時代。わが国の政府も2020年までの実用化を掲げています。
ハンドル操作が不要になる? 前方車両の追い越しまで車が自動でやってくれる?
いやいや、実は「自動運転」ってそれだけじゃありません。
自動運転の開発によって培われた技術は、さまざまな分野への転用が期待されています。
自動運転の技術と、その自動運転が変革していく社会を、最新情報を織り交ぜながら、
このコラムでは解説していきます。

第27回 ドライバーを見守り
異常時に自動停車する技術
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試験の動画あり

先進安全技術の普及が進んでいます。近年では、自車周囲の状況を把握するセンサー技術が向上したことで、より複雑な制御ができるようになりました。また、すでに実用化されている「ACC」や「衝突被害軽減ブレーキ」などの先進安全技術はこの先、相互連携が図られます。これにより、確実性の高い安全な交通環境が見えてくるのです。

ある部品メーカーでは、先進安全技術で培われた技術を応用して運転中のドライバーを見守る「ドライバーモニターシステム」を開発中です。これは、ステアリングの根元部分に装着された赤外線カメラによって、ドライバーの顔の向きやまぶたの開閉具合を検知しながらドライバーの状態を把握するところから始まります。そして走行中、ドライバーが前を向いていないなど運転に適さない状況が検知されるとディスプレイ画面表示や警告ブザーなどで注意喚起を行い、正しい運転操作を促します。

このドライバーモニターシステムでは運転操作の継続ができなくなる状況も検知し、さらに「ドライバー異常時対応システム」との組み合わせにより路肩に停車する、より高度なプログラムの開発も進められています(動画あり)。例えば、ドライバーが急病で突然ぐったりして意識を失ってしまった場合には、眠気検知と同じようにナビ画面での警報を行います。しかし、それでもドライバーが反応できず運転操作の再開ができない時には、車載システムの判断により自律自動運転モードへと自動的に切り替わり、後輪を操舵する「アクティブリアステアリングシステム」によって道路の路肩によせてクルマを停車させます。

同様の機能は、国土交通省自動車局の先進安全自動車推進検討会において、商用車を主体に乗用車も視野に入れた「ドライバー異常時対応システム(減速停止型)」として実用化が検討されています。現時点では、「ドライバーが安全に運転できない状態に陥った場合に、ドライバーの異常を自動検知し、又は乗員や乗客が非常停止ボタンを押すことにより、車両を自動的に停止させる「ドライバー異常時対応システム」の研究・開発」(原文ママ)と定義されています。

ドライバーの異常検知方法は
A/運転者本人か乗客がボタンを押す「押しボタン方式」
B/システムがドライバーの運転姿勢や視線、ハンドル操作などを監視し異常を検知する「自動検知方式」
上記いずれかの方式による検討が進んでいて、Aは路線バスや高速バスを想定し、Bは乗用車やトラックを想定しています。

先進安全自動車推進検討会では、システムが自動で制御する3つのシーンを想定しています。

  1. ①「単純停止方式」として徐々に停止するのみ
  2. ②「車線内停止方式」として車線を維持しながら徐々に減速し車線内に留まる
  3. ③「路肩停止方式」として車線を維持しながら徐々に減速し可能な場合は路肩に寄せて停止する

今回ご紹介した部品メーカーが開発中の「ドライバーモニターシステム」と「ドライバー異常時対応システム」の組み合わせは、上記の③に相当する先進安全技術です。

こちらの動画では部品メーカーが開発中のドライバーモニターシステムとドライバー異常時対応システムの組み合わせのほか、スマートフォンの操作で自律自動駐車を行う「リモートパーキング」が作動する様子を確認できます。動画で紹介している車両では、リモートパーキングでも後輪が操舵するアクティブリアステアリングシステムが機能しており小回りがきいています。

公開日 2017年09月29日

西村 直人氏(交通コメンテーター)

西村 直人【交通コメンテーター】

特別編「CACCを試してみた」

1972年東京都生まれ。クルマとバイク、ふたつの社会の架け橋となることを目指す。得意分野はパーソナルモビリティだが、WRカーやF1、2輪界のF1であるMotoGPマシンの試乗もこなす。近年では大型のトラック&バス、トレーラーの公道試乗も行うほか、HVのバス&電車など、物流や環境に関する取材も多数担当。2007年度東京都交通局バスモニター。「JAF Mate」誌では、本誌初の二輪連載企画を4年間担当。大型第二種免許/けん引免許/大型二輪免許、2級小型船舶免許所有。

  • 日本自動車ジャーナリスト協会(A.J.A.J)理事(ITS分科会リーダー)
  • (財)全日本交通安全協会 東京二輪車安全運転推進委員会 指導員
  • (協)日本イラストレーション(JILLA)協会 監事
  • 日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(2010年度から)
西村直人のACC最前線

過去の連載はこちら

日々進歩していくACC。ACCの歴史から技術の未来まで、じっくり解説します。 連載期間:2014年9月~2016年3月

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