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HOME >  第7回 フィンランドとスイスで見て乗った/その1 フィンランド総集編 -西村直人の「これからの自動運転、みんなの技術」

西村直人の「これからの自動運転、みんなの技術」

目前に迫る「自動運転」の時代。わが国の政府も2020年までの実用化を掲げています。
ハンドル操作が不要になる? 前方車両の追い越しまで車が自動でやってくれる?
いやいや、実は「自動運転」ってそれだけじゃありません。
自動運転の開発によって培われた技術は、さまざまな分野への転用が期待されています。
自動運転の技術と、その自動運転が変革していく社会を、最新情報を織り交ぜながら、
このコラムでは解説していきます。

第7回 フィンランドとスイスで見て乗った
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その1 フィンランド総集編

フィンランドとスイスの地を訪れ、公共交通機関を中心とした取材を進めてきました。過去2回(第5回第6回)にわたってご紹介してきた「これからの自動運転、みんなの技術」のヘルシンキ編とスイス編では、その一部をしかお見せできませんでしたので、第7回目と第8回目の2回に分けて現地での撮り下ろし画像を追加でご紹介いたします。今回は、フィンランドの総集編。現地の雰囲気を味わっていただければと思います!

トラムの乗降場(写真1)は街のあちこちで見かけます。路線にもよりますが、それこそ分刻みで次のトラムがやってきます(2)。トラムは一部、専用軌道を走りますが、基本はこうしてクルマと道路を共有します(3)。ただ、最近のクルマはボディが大きくなる傾向があり、対向してきたトラムとのちょっとした接触事故なども発生しているようです。

トラムが停車するプラットフォームにはこれくらいの段差が設けられているため(4、5)、車内とほぼ水平になります。車椅子やベビーカーも比較的容易に乗降できているようでした(6)。トラムは車幅が狭いため、車内はこのようにちょっと窮屈(7)です。しかし、椅子に工夫がなされているため、見た目以上に快適でした。

最新型トラムの運転席です(8)。車両の左前に設置されています。左手のT字型レバー(9)を前後させることで加速/制動が行えます。見る限り運転操作そのものは複雑ではなさそうですが、運転手さんは自車周囲の安全確認のため、頻繁に顔を左右に向けていたのが印象的です。車両にはクルマと同じようにドラミラーが装着されています(10、11)。

一般的な2輪の自転車だけでなく、前2輪/後1輪の自転車(12、13)も働いています。車両前部の箱に荷物を積み込むことができるのですが、よく見ると、重さに耐えつつ直進安定性を確保するため、正面から見ると前輪が「ハの字」になっているのがわかります(14)。市内では自転車専用道路がしっかりと整備されており、信号機も自転車のために低い位置に設置されています(15)。親子で乗る専用の自転車のなかには、スイスでのトロリーバスのように連結されているものもあります(15)。

タクシー(16)は乗車人数が増えるごとに料金が上がります。単純に2名だと2倍というわけではありませんのでご心配なく。トラムのレールが敷設できていない場所にはバスが市民の足として活躍してくれています(17)。

市内のあちこちにこうしたレンタサイクルがあります(18)。日本でも都市部では見かけるようになりましたが、こちらではそれこそ3km四方にこうした自転車を借りたり、返却したりするステーション(19)が設けられています。また、市内の各種情報は歩道に設置された縦型の大きな電子マップ機器(20)から知ることができます。操作は簡単で画面(21)をタッチするだけ。また、24時間稼働しているため、深夜に市内へと到着した観光者にも重宝がられています。

トラムを降りるとすぐに港です(22)。この港からは水上バスに乗船することができるのですが(23)、ここでも1Dayチケットが使えます(24)。

市内には地下駐車場が点在していますが(25~27)、これには駐車場以外の利用目的があることをご存知ですか。フィンランドの国土が硬い岩盤の上に成り立っていることから、有事の際はこの地下駐車場を核シェルターとして利用する目的があるのです。

地下鉄の駅(28~30)も地下駐車場と同じ理由で核シェルターとして利用されます。核シェルターとして利用可能な地下施設の壁には、こうして白い塗料が塗られており(31)、そうでない地下施設との区別がなされています。地下鉄には自転車の乗り入れが可能です(32)。また、トラムと同様にプラットフォームと電車のフロアに段差がほとんどないため、車椅子に乗ったまま乗車や下車が行えます(33)。

日本でのJRにあたるのがVRです(34、35)。トラムや水上バス、地下鉄と同じ1Dayチケットで乗車できますが、利用できるのはヘルシンキ市内のみで、そのエリア外まで乗車する場合は別途運賃が発生します。訪れたのが朝の時間帯ということもあり分刻みで列車が往来していました(36)。ヘルシンキ中央駅の駅舎は非常に重厚ですが、プラットフォーム上でフルーツを販売していたり(37)、世界的に有名なハンバーガーショップが軒を連ねていたりしています。キオスクではさまざまなお土産を購入することができます(38)。

公開日 2016年08月10日

西村 直人氏(交通コメンテーター)

西村 直人【交通コメンテーター】

特別編「CACCを試してみた」

1972年東京都生まれ。クルマとバイク、ふたつの社会の架け橋となることを目指す。得意分野はパーソナルモビリティだが、WRカーやF1、2輪界のF1であるMotoGPマシンの試乗もこなす。近年では大型のトラック&バス、トレーラーの公道試乗も行うほか、HVのバス&電車など、物流や環境に関する取材も多数担当。2007年度東京都交通局バスモニター。「JAF Mate」誌では、本誌初の二輪連載企画を4年間担当。大型第二種免許/けん引免許/大型二輪免許、2級小型船舶免許所有。

  • 日本自動車ジャーナリスト協会(A.J.A.J)理事(ITS分科会リーダー)
  • (財)全日本交通安全協会 東京二輪車安全運転推進委員会 指導員
  • (協)日本イラストレーション(JILLA)協会 監事
  • 日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(2010年度から)
西村直人のACC最前線

過去の連載はこちら

日々進歩していくACC。ACCの歴史から技術の未来まで、じっくり解説します。 連載期間:2014年9月~2016年3月

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