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西村直人の「これからの自動運転、みんなの技術」

目前に迫る「自動運転」の時代。わが国の政府も2020年までの実用化を掲げています。
ハンドル操作が不要になる? 前方車両の追い越しまで車が自動でやってくれる?
いやいや、実は「自動運転」ってそれだけじゃありません。
自動運転の開発によって培われた技術は、さまざまな分野への転用が期待されています。
自動運転の技術と、その自動運転が変革していく社会を、最新情報を織り交ぜながら、
このコラムでは解説していきます。

第1回 本格的な普及が始まった要素技術
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今、世界中の自動車メーカーが自動運転技術を普及させようと盛んに研究開発を行っています。しかし、自動運転を実現する要素技術はすでに本格的な普及期に入っていることをご存知でしょうか。その代表が「定速走行・車間距離制御装置」とよばれるACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール/Adaptive Cruise Control)です。

ACCはADAS(先進安全技術/Advanced Driver Assistance Systems)のひとつであり、1995(平成7)年に前身となる技術が国産車に搭載されたことから歴史が始まりました。現在の統計方法が採用された2006(平成18)年のACC普及率は極めて少なく約0.55%(24,410台)でしたが、8年後の2014(平成26)年には約10.4%(457,076台)と約19倍にまで上昇しています。これはひとえにACCが便利であることが自動車ユーザーの間に広まり、さらには低価格化によって搭載可能車種が増えてきたことによるものです。

さらに近年、ACCは他のADASと連携しお互いの機能強化が図られるようになりました。たとえば「衝突被害軽減ブレーキ」で使用するセンサーとACCで使用するセンサーからの情報をひとつのCPU(中央処理装置/Central Processing Unit)に集約しスピーディな処理を行うことで、より緻密な運転操作支援ができるようになってきました。今後もこうした連携は進み、さらに一段上の相乗効果として自動運転技術を生み出します。つまり我々は、ADASの成長や連携によって自動運転技術を手にすることになるのです。

そして近い将来、自動運転技術は道路を走るすべてのクルマになくてはならない存在になっていきます。また、乗用車だけでなく大型トラックやバスなどの商用車に始まり、センサーの小型化や低価格化が今以上に進んでくれば二輪車への搭載も現実のものとなります。ここまできて、ようやくASV(先進安全自動車/Advanced Safety Vehicle)が目指してきた「事故を未然に防ぐクルマ」の姿が見えてくるのです。

JAFが行った「ASVの認知度等に関するアンケート調査」(有効回答者数35,614名)によると、「先進技術を装備した自動車を購入したいと思いますか?」という問いに対して、31.0%にあたる11,051名が「購入したい」と答え、「試乗して機能を体験してから考えたい」と答えた自動車ユーザーは53.1%(18,897名)と、全体の84%以上が好意的にとらえていることがわかりました。一方で、「どこまでが安全で、どこから危険になるのか判断に迷う」、「機械任せの運転になってしまう気がするし、危険への感受性が鈍ってしまう」といった実用性や使い方を心配する声もありました。

自動運転は要素技術の普及によって実現可能な新しい運転環境です。また、超高齢社会における「移動の自由を確保する」という側面からも重要であり、日本だけでなく欧州や北欧地域では産官学連携の研究開発も進められています。

ACCの普及率に関する数値はいずれも国土交通省「ASV技術普及状況調査」より抜粋

本格的な普及が始まった要素技術

自動運転技術を搭載した実験車両です。センサーがなんらかの理由で正しく機能せず、自動運転を継続できない場合には、ドライバーが運転操作を行わなければなりません。ここでは、ドライバーが自動運転技術の監視役を担うことになるのです。

公開日 2016年06月03日

西村 直人氏(交通コメンテーター)

西村 直人【交通コメンテーター】

特別編「CACCを試してみた」

1972年東京都生まれ。クルマとバイク、ふたつの社会の架け橋となることを目指す。得意分野はパーソナルモビリティだが、WRカーやF1、2輪界のF1であるMotoGPマシンの試乗もこなす。近年では大型のトラック&バス、トレーラーの公道試乗も行うほか、HVのバス&電車など、物流や環境に関する取材も多数担当。2007年度東京都交通局バスモニター。「JAF Mate」誌では、本誌初の二輪連載企画を4年間担当。大型第二種免許/けん引免許/大型二輪免許、2級小型船舶免許所有。

  • 日本自動車ジャーナリスト協会(A.J.A.J)理事(ITS分科会リーダー)
  • (財)全日本交通安全協会 東京二輪車安全運転推進委員会 指導員
  • (協)日本イラストレーション(JILLA)協会 監事
  • 日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(2010年度から)
西村直人のACC最前線

過去の連載はこちら

日々進歩していくACC。ACCの歴史から技術の未来まで、じっくり解説します。 連載期間:2014年9月~2016年3月

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