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西村直人のACC最前線-特別編
通信すればACCはもっとすごくなる?! CACCを試してみた

車が通信することで、運転を支援するITS Connect(アイティーエス・コネクト)。その車が通信する相手は、他の車(車車間通信)だったり、信号機などの路側設備(路車間通信)だったりします。今回は、ITS Connectの車車間通信を活用することで、もっと快適になるACC、CACC(シーエーシーシー)のお話です。 解説・監修=西村直人
写真・動画=勝尾仁

車と車が通信するCACC(Co-operative ACC)

ACCのセンサーに加えて、前走車のブレーキ・アクセル操作の情報を通信で受け取って追従走行する。

前走車の減速で車間を詰めすぎない

即時・適量の減速

CACC-前走車の減速で車間を詰めすぎない即時・適量の減速

前走車に後れをとらない

俊敏な加速

CACC-前走車に後れをとらない俊敏な加速

今回、CACCを試した車は…

CACC:今回使用した車はトヨタ「クラウン・アスリートS-T」と「プリウスAプレミアム“ツーリングセレクション”」

トヨタ自動車の「クラウン・アスリートS-T」と「プリウスAプレミアム“ツーリングセレクション”」の2台です。クラウンは力強い走りと優れた燃費性能を両立する「ダウンサイジングターボエンジン」を搭載しています。一方のプリウスは世界トップクラスの燃費性能を誇る「ハイブリッドシステム」が特徴です。また両車は、CACCをはじめとした先進安全技術を多数装備しています。

CACC

  1. CACC 1.巡航巡航
  2. CACC 2.前走車、ブレーキ前走車、ブレーキ
  3. CACC 3.ブレーキランプ消灯直後ブレーキランプ消灯直後
  4. CACC 4.加速開始加速開始
  5. CACC 5.巡航巡航

通常のACC

  1. ACC 1.巡航巡航
  2. ACC 2.前走車、ブレーキ前走車、ブレーキ
  3. ACC 3.ブレーキランプ消灯直後ブレーキランプ消灯直後
  4. ACC 4.加速開始加速開始
  5. ACC 5.巡航巡航
動画:CACC体験レポート

ACCは車両が搭載するセンサー(ミリ波レーダーや光学式カメラ)が前走車を認識することで追従走行を行なう先進安全技術です。CACCはACCに無線電波による通信機能を追加することでACCよりもきめ細やかなアクセルやブレーキの制御が行えるため、前走車に大きく離されたり、近づき過ぎたりすることなく、適切な車間距離を保ち続けることが可能です。動画ではCACC/ACCともに一定速度で追従走行を行なっている状態から、①前走車がブレーキを踏んで減速を行ないます。②その後、加速を行ない減速する前の速度に復帰させています。この①と②の運転操作を行なった際に、前走車であるクラウン(青いクルマ)との車間距離の変化に注目してください。

ITS Connect その他の機能

車車間通信

ITS Connectの車車間通信は、CACCだけではありません。
見通しの悪い交差点などで効果を発揮します。

交差点で出会い頭を警告
動画:交差点で出会い頭を警告

交差点で停止しているときに、ITS Connect の対応車が交差方向から接近した際に、どちらから接近しているかを表示で知らせてくれます。

路車間通信:青梅一丁目(東京都江東区)交差点の路側設備 青梅一丁目(東京都江東区)交差点の路側設備

路車間通信

路車間通信のできる交差点はまだ少ないですが、ITS Connect に対応した交差点では、こんな運転支援もしてくれます。

  • 右折時に対向車情報
    動画:右折時に対向車情報

    ITS Connect 対応交差点で右折待ち停車している際に、対向直進車が接近してくるのにブレーキペダルから足を離して発進しようとするとき、表示とブザー音で直進車の存在を警告してくれます。

  • 信号待ち時間お知らせ
    信号待ち時間お知らせ

    ITS Connect 対応交差点において赤信号で停車すると、信号の待ち時間の目安をバー表示で教えてくれます。

  • 赤信号見落とし警告
    赤信号見落とし警告

    ITS Connect 対応交差点で、赤信号に近づいてもアクセルペダルを踏み続け、ドライバーが赤信号を見落としている可能性がある場合に、表示とブザー音で注意喚起してくれます。

通信でつながるクルマが未来を開く!?

ITS Connectは専用の車載通信機を搭載することでクルマとクルマがつながる「車車間通信」や、道路とクルマがつながる「路車間通信」を行なう先進安全技術です。これにより、従来の技術では実現できなかった高度な安全運転支援が促進されます。通信には「ITS専用周波数」である760MHzの無線電波が使われ、さらに通信している車両同士の位置をより正確に把握するために、カーナビゲーションシステムで使用しているGPS位置情報データも併せて活用しています。通信可能範囲は電波状況にもよりますが自車位置から半径150~200m程度です。

CACCでは、前走車の加減速情報を通信で行ない、前走車との車間距離の計測には、今回テストした2台の場合、通常のACCで使用しているミリ波レーダーを使用しています。また、CACCでは前走車をミリ波レーダーが認識していることが条件になるため、前走車と約100m以上離れてしまうと通信可能範囲であっても通常のACC走行となり、前走車との距離が約100m以内になると再度CACC走行へと自動的に復帰します。つまり、CACC走行を行う前提条件が同一車線上の前走車を認識しているACC走行状態であるため、たとえば隣の車線に同じくITS Connect専用の車載通信機を搭載する車両が併走していたとしても、車車間通信を行なう対象車は前走車に限定されます。さらにここでは、前述したGPS位置情報データとのダブルチェック機能が働くため安心です。

車車間通信は「通信車接近通知」のほかにも、救急車がサイレンを鳴らして自車付近を緊急走行している場合には「緊急車両存在通知」としてブザー音とともにディスプレイ表示によってドライバーに注意が促されます。また、路車間通信のひとつの機能である「右折時注意喚起」は、道路に設置されたDSSS用路側装置によって得られた交通状況をITS Connect専用の車載通信機がキャッチすることで、見通しの悪い交差点で注意を促し安全な右折をサポートします。

DSSS/警察庁が推進する交通事故を未然に防止することを目的としたプロジェクト

公開日 2016年04月01日

西村 直人氏(交通コメンテーター)

西村 直人【交通コメンテーター】

1972年東京都生まれ。クルマとバイク、ふたつの社会の架け橋となることを目指す。得意分野はパーソナルモビリティだが、WRカーやF1、2輪界のF1であるMotoGPマシンの試乗もこなす。近年では大型のトラック&バス、トレーラーの公道試乗も行うほか、HVのバス&電車など、物流や環境に関する取材も多数担当。2007年度東京都交通局バスモニター。「JAF Mate」誌では、本誌初の二輪連載企画を4年間担当。大型第二種免許/けん引免許/大型二輪免許、2級小型船舶免許所有。

  • 日本自動車ジャーナリスト協会(A.J.A.J)理事(ITS分科会リーダー)
  • (財)全日本交通安全協会 東京二輪車安全運転推進委員会 指導員
  • (協)日本イラストレーション(JILLA)協会 監事
  • 日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(2010年度から)

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